本屋さん「カバーおかけしますか?」の正解が知りたい。みんなどうしてんの?

よく本屋に行きます。本が好きというのもありますが、ひょっとすると本屋の方が好きかも。今日は本屋で聞かれる「カバーおかけしますか?」問題について。

本屋さん「カバーおかけしますか?」問題

AmazonでもKindleでも本は買いますが、本屋で買う本の方が愛しい気がしています。

Kindleはなんだかちょっと切なくて、手触りとか装丁を楽しめないむき出しのコンテンツ感。「割り切った恋愛」みたいな寂しさをまとっています。

お気に入りの本屋がいくつかあるので、本屋を巡りながら気になる本を見つけて購入する。そんな体験自体が好きなんです。

とくに都会の本屋さんは、本屋さんの主張が見えて楽しいんですよ。各売り場の担当者が何を平積みにし、何をどうまとめて陳列にするのか。

そこは、本のラストワンマイル。お客が「なんじゃろ?」と思うための仕掛けがあるんです。

本屋さんは最新刊だけを平積みしているわけじゃありません。書店員の意思のようなものが見えるんですよね。

それはまるで、クラスの一度も話したことのない女の子に、彼女の好きな本を「よかったら……」と言われているようなもの(言い過ぎ)。

「津田くん、チャイムが鳴ったら本読むのやめたら」

「あ、はい。すいません」

先生が来たわけでもないんだし、かたいこと言うなよな。席替えして隣になったC子は、細かいこと言ってくるタイプらしい。うう、授業中の読書時間が奪われたらやだな。

「本、読むんだ。何読んでるの?」

「え、いや、普通のヤツだよ」

「普通ってなによ? 変なの」

き、聞いてくんじゃねぇよ!

別にどんな本読んだっていいじゃんか。要約して説明しなきゃいけなくなったらメンドイな。これはもうメンドイと言わざるをえないやつ!

「シャーロック・ホームズってベタなやつ」

「聞いたことある。名探偵でしょ。面白い?」

「まあまあ。図書館の本の中ではエンタメ寄りで楽しいよ」

俺もなんでしゃべっちゃうんだよ!

いいよ別に、みんなどうせ本の話をしても、読むわけじゃないし。読んでもどうせ、ドラマになったとかそういうやつだけじゃん。

「そうなんだ。今度読んでみるね」

あれ? おたく、こっちの人?

「本読むの?」

「普通に好きだよ。最近は宮部みゆきとか、さくらももこのエッセイとか読んだよ」

「おお、宮部みゆきいいよね。『火車』読んだことある。でも、なんか女子っぽくないね」

「フフ、正解w 実はお父さんが買ってきたやつ。家にあるから読んでるだけなんだ。でも面白いかったよ」

お父さん趣味合う~♪ やっぱり宮部みゆきは読んじゃうよね。筋もいいし、ハラハラドキドキするし。こやつ、父ちゃんと仲いいのね。

「さくらももこって漫画家の? 面白いの?」

「おもしろいよ! 私は『ちびまる子ちゃん』より、エッセイの方が好き」

「マジ? 読んでみるか」

「貸したあげるよ。そっちは私が買ったやつだし」

!?

「えっ、いいの?」

「うん、今度持ってくるね」

「あ、うん」

もも、もしやですが、キミ俺のこと好きなんじゃね? まま、万が一そうだったとして、べべ、別にきれいでもないし、隣になったばかりだし。

俺は俺はその、ただ笑ったときの感じが、その普通に悪くないというか。むしろかわいらしいというか。

その、そのですよ。仮に本を借りたとして、本のシオリのような感じで、彼女のちょっとしたメッセージみたいのが入っていたらどうしようっていうか。

読み終えたら、今度は俺もその……、かわいらしい紙かなんかに気の利いたメッセージをつけた方がいいのかっていうか。そこから、いろいろ始まるっていうか。

まぁなんだ、女の子が喜んでくれそうな、ちょっとかわいらしいメッセージカードみたいなやつ?  あれはその、パルコ的なところに行けば売っているのかなっていうか……。とと、とにかく、その……とにかく、そのですね。

とまぁ、そんなふうに書店員さんとの書棚を通じたコミュニケーションみたいなものがあるんです。

たいていの場合、衝動で本を買っています。それはこの、目に見えないコミュニケーションが介在しているため。本屋さんの想いを(勝手に)受け取って、レジに並びます。

本屋さん「カバーおかけしますか?」問題

ここで問題になるのが「書籍にカバーをおかけしますか?」の質問。ブックカバーって、本屋さんによってすごい差がありませんか? ようやく本題ですw

もしかすると、本屋でなく書店員さんによって差があるのかもしれません。きっちりと本に合わせてカバーをかけていただける場合と、おざなりなカバーの場合がありませんか?

おざなりカバーだと、本の上の方に微妙にベロベロした部分が残ったり、本を読み進めていくと、カバーがズルっとはずれたりしませんかね。

しかも、カバーからズルっとはずれる場合って、そもそも書籍についているカバーごと持っていかれるので、はだかんぼの本になってしまうじゃないですか。

ハードカバーの硬い本ならいざ知らず、購入するのはたいていソフトカバー。本屋さんのブックカバーがアウターだとすれば、アウターを着たがゆえ、突然のチンチン丸出しの刑! これってどうなんでしょ?

もちろんアレは本屋さんのサービスです。贅沢は言えないし、サービス自体やめちゃってもいいと思います。スーパーの袋詰めコーナーのように、自分でブックカバーを装着する場所があったりとかね。

「カバーをおかけしますか?」

さて、そう聞かれたらどうお返事するのがいいんでしょうか? おざなり派かしっかり派か、見極めが重要です。陳列はいいけど、カバーが残念なんてこともしばしばあります。

カバーに段位を用意して、ネームプレートに「ブカバ2段 山崎」とか書いてあるといいのかもしれません。「ブカバ永世名人 藤永」クラスになると、もうカバー自体を有料サービスにできそう。

しっかりカバーの本屋さんだと、やっぱりリピーターになるんです。そういう本屋さんは、ブックカバーの材質もこだわっているように思います。コストとの兼ね合いもあるし、なにより本屋さんのサービス精神だし、こちらは強いことは言えないんですけども。

どうしてますかね、カバー。


[Credit Title]
写真提供:ぱくたそ / 撮影:すしぱくカズキヒロ / モデル:河村友歌 


津田 啓夢

津田 啓夢

エディター。0歳で単身渡娑婆。一喜一遊、 一期は夢よただ狂え。ワクワクを食べて生きる人。演劇→写真→アート→メディア。企画、編集、動画、執筆&撮影、イラストのほか、イベントや広告企画なども幅広く手がける。趣味は手ぬぐい集め(地味)。

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