得意料理界のビーンボールといえば「肉じゃが」です。最近でこそあまり聞かなくなりましたが、20年ぐらい前は女性の肉じゃが発言によって、しばしば上げる必要のない血圧を上げていました。
わざわざ肉じゃがと発言する女性の料理が美味しくないのは世の常です。国連憲章にもそう規定されているはずですし、バチカンあたりでも問題視しているはず。とにかく男性は「肉じゃが」と聞くだけで、国家転覆を企んでるとしか思えないものです。そういう料理は結婚してからしれっと得意料理にしていただきたい。
では、男性の心(胃袋)をつかむのは何か? そんなものムースーローに決まってるじゃないですか。得意料理なに?って聞かれたらこう答えてください。
「ん〜、得意ってわけじゃないけど、美味しいからムースーローはよく作るよ」
はい、これで大丈夫。なにそれ? って普通は質問されます。そしたらしれっと
「キクラゲと豚肉の玉子炒めのことだよ。手軽にできて美味しいよ、ごはんに合うし」
はい、これでつかめます。
男女問わないと思うのですが、料理をしない方は手の込んだ料理を理解しません。味を理解しないのではなく、手間を理解しないものです。そのわりに、外食した先でちょっとしたこだわりに感動したりもします。
そういう人には、驚きとわかりやすさが重要です。ムースーローといってピンとくる人はあまりいないと思います。餃子の王将ファン、中華料理好きぐらいです。
木須肉でムースーロー、ムーシーロなんて呼ばれるこの料理は、脂と塩気の料理です。オイスター炒めでも塩炒めでも、和風だしで炒めてもゴハンのオカズになる非常に高いポテンシャルをひめています。よくある中華料理の味にしたいならウェイパー炒めにしちゃえばそうなります。
それに、ゴハンが進む料理はビールがうまい。晩酌大好きな人にもムースーローははかどるメニューです。どうか、ムースーロー女子が増えますように(=人=)
クックパッド ムースーロー
https://cookpad.com/recipe/3080985