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好きだから、でも……

好きだから続けている。ただ、メディアを続けていくことはとても大変だ。

好きなことを続けるために、稼ぐことも続けている。ただ、メディアをビジネスとして成立させるのはとても難しい。

大変と難しいが交互にやってくることもあれば、同時にやってくることもある。本日もちょっとしたビッグウェーブがあり、腹を立てて昼に寿司を食べた。

寿司じゃ何も解決しないが、酢飯が効いたか苛立ちは消えた。さすがは寿司だ。

なんだかんだ20年もメディアを続けている。苦しくてやめたくなるほど、嫌いになったことがない。思えば、ずっと作ることだけをやってきている。子供の頃からずっとだ。

ジャーナリズムに燃えてメディアを始めたわけではない。表現への欲求と作ることの楽しさを満たせる上に、喜んでくれる人の顔を想像しながら世に送り出せるところが気に入って続けているだけだ。

自分と同じように美術の大学に行った奴らは、今でも何か作る仕事に打ち込んでいる人が多い。好きなことを見つけて、それが仕事になった幸せな人なのかもしれない。

子供の頃、大人たちが言っていた「好きなものを見つけろ」という言葉。打ち込めるものが見つけられなかった大人の後悔が生んだ助言だったのかもしれない。

打ち込もうと思ったことはないけれど、自分は作ることが好きなんだな、と思うことは多い。ここ最近とくに。

メディアの編集長と事業責任者と、会社の広報を兼務している老害

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