「負けるもんか」と自分に言い聞かせながら行動するところがある。まずやってみるタイプの自分が、何かを実現していくためには大切な気持ちなのだと思ってはいる。
先日、準備を進めてきたことが頓挫することが決まった。まず、やってみようと動いていたが、世の中の流れがそれを許さなかった。コロナだ。
強い風が吹くなかで、負けるもんかとやってきたが、チームからそろそろ現実を見るタイミングではないかと言葉が出た。
全て自分でできるほど優秀な人間ではなく、多くの人に力を借りなければ物事が進められない。一旦退却するよう合図を出して欲しい。そういう言葉が出た以上、退却を決めねばならなかった。
ひとまず各所へのゴメンナサイ回り。もろもろ仕切り直しとした。これまでやってきたことは今後に活かせる。少なくともそんなところまでは進めていたから、次はそこまで手探りではない。
「負けるもんか」でやってきたが、では勝算があったのかと問われれば、首を縦にはふれない。暗闇の中で剣を振り回しているような感覚のまま、進んでいたのだ。
少し気をゆるめてみると、「負けるもんか」を続けるには、定期的に小さな成功が必要なんだと気づいた。そうでなければ、気持ちがまいってくる。ストレスで吐き気が続いていたが、ピタリと止まった。
次はもっと楽しい戦いにしよう。そのための方法を模索した方がいい。時代に抗うよりも、時代の波に漂いながら勝機を見いだそうと思った。