アドビ税を無駄にしないために。

今回はアドビについて。クリエイティブ関連職ではデファクトスタンダードともいえる製品群ではないでしょうか。しかし費用がかさむんですよね。どうせ使っているのなら「アドビ税」を取り戻すべく、いろいろ活用した方がよいはず。私はこんなことに使ってます。

アドビに欲しい「アフター5プラン」

アドビのクリエイティブツール群は、仕事でもプライベートでもよく使っています。仕事はもちろん会社支給アカウントで、副業的な仕事や個人の動画や写真の作業はプライベートのアカウントでやっています。

つまり都合、一人で2アカウント分の「アドビ税」を払っていることになります。ここがフリーランスと違うところかもしれませんが、アカウントあたりの支払額がでかいのは事実です。

アドビの料金体系に、会社でアドビを契約している個人向けに、アフター5プランがあるといいんですけどね。なかなかそうはいきません。

本業のメディア稼業が忙しくなると、当然ながら個人アカウントの利用は停滞するのでなんだかもったいないな、と毎度モヤモヤします。

アドビのメリット

動画を主戦場にしたここ5年くらいは、Adobe Premiereをよく使います。以前はFinal Cut Proを使っていました。基本的なことはどのソフトウェアでもできるのでなんでもよいと思います。

ランニングコストは買い切りのFinal Cut Proの方がやすく済むはずです。大勢で同じようなシステムで制作を受け渡すような場合は、周囲の人と同じソフトを使った方がよいでしょう。

アドビの場合、そのほかのクリエイティブツールと連携しやすいのがメリットです。私はPremiereと、音のマスタリングやミキシングにAdobe Auditionをよく使います。連携がとりやすく、動画の尺に合わせてBGMを調節できるので、都合がよいのです。Podcastingの収録やミキシングに使うこともあります。

ごくたまに、Adobe PhotoshopやAdobe Illustratorを使うことがあります。基本的にはサムネイル用の画像制作や、既存データをちょっといじるくらいなものです。

テキストメディアをやっていた頃は、写真の処理やタイトル画像やイラストなどでよく使っていましたが、いまや写真もイラストも商用利用可能なものがたくさんあるので、あまりさわることがなくなりました。

変わって利用が増えたのが、Adobe Acrobatです。PDFの編集が可能なので、書類のちょっとした数字の変更などに重宝しています。

Adobe Portfolioを使わないのはもったいない

プライベートでは、Adobe Lightroomの利用がほとんどです。写真の現像に使っています。昔は1枚1枚にかなり時間をかけていましたし、現像したものをPhotoshopで加工して作品発表していました。今は、そこまで元気がないのでやっていません。

Lightroomもかなり手軽に使えるようになったので、ちょっと加工したものはAdobe Portfolioというサービスを使って載せています。Webの知識不要で手軽にポートフォリオのサイトが作れるので、アドビ税をおさめている方は使った方がよいと思います。

context 15xi
https://context15xi.myportfolio.com/

そういえばYouTubeでも少ししゃべったことがありました。別にアドビの回し者ではないんですけど、どうせ金払っているなら使った方がいいよ、という話です。

お金をかけずともいろいろできる時代

なお、クリエイティブ系の作業は別にアドビを使わずともできます。なるべくお金を使わずできるツールもたくさんあるのが現在です。また、Canvaのようなデザインツールを使うのも1つです。

MonolithのアイコンもCanvaで作ってます。ちょっと雰囲気とあっていればこだわらない。そんなデザインであればCanvaで十分ですし、またデザインに自信がなければ割り切ってCanvaそのままで最高です。

Canva
https://www.canva.com/ja_jp/

サムネイルの写真はフリーのストックフォトから調達しています。Unsplushというサイトの写真はきれいなものが多く、使用に際して特別なことが必要ないので便利です。

Unsplash
https://unsplash.com/

クリエイティブに厳しい時代なんだろか

私は編集者であり、自分でも手を動かすタイプのクリエイターでもあります。しかし、うちのスタッフには、自分のクリエイティブを誇らないよう、制作を売りにしないよう伝えています。

記事を書くことは専業でなくともできる時代です。専業でなくても評価される時代ともいえます。デザインや撮影、映像編集も専業でなくともできる時代です。ブログやYouTubeなど、さまざまなCGMツールがそれを証明しています。

常にクリエイティブや制作の値段は外が決定します。自分の商圏に自分の持っているスキルの人間がいなければ、お金になるスキルと言えます。その商圏に複数の同じスキルの人間がいれば、相対的に価値は下がります。あふれてくればギャラは下がるはずです。

これまで同様に仕事をしても、同じだけもらえない可能性がある。クリエイティブ制作の人たちはそのことに鈍い印象があります。そんなこともあって、作れることは誇らない方がいいと伝えています。私は、作れることと何をかけあわせ、どんなオンリーワンの価値を生むか? お金を得るにはそこが重要だと考えています。

そんなこともあって視野狭窄におちいるので、クリエイティブを誇るなと伝えています。クリエイティブを否定しているわけではありません。クリエイターが生きやすい社会を作ろうとしていると考えています。

楽しめているか

なにより、作ることは人生を豊かにします。人間の進化において、作ることを楽しめたのが、最大のポイントだったんじゃないか、とさえ思っています。CGMがあたりまえに世の中にある今、私たちは作る豊かさを世の中に届けやすくなっています。

もちろん、ライバルもたくさんいるでしょう。そこで戦うのもありでしょうし、そこを気にしないのも作戦です。生みの苦しみはありますが、私は仕事でも個人の創作活動も楽しんでいます。楽しい想像と、それを現実化するやりがい。作る楽しみをそんなところに感じています。

会社員。学生時代にソフトバンク(現ガンホー)で働きはじめ、情報処理や商品撮影・バイヤーを経験。卒業後にインプレスに入社し記者・編集者・デスクなど11年。外資メディアのAOLオンラインに転じ、シニアエディターとしてEngadgetに参加。メディアのリテンション施策、イベントディレクション、動画事業立ち上げ担当など5年。動画スタートアップに転じ、動画メディア bouncyに参加。事業責任者 兼 副編集長としてbouncyを朝日新聞社に事業譲渡。2019年7月、朝日新聞社にてbouncy編集長