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2020年前半、この半年で読んだ本たち

ここ数年、Instagramで読書記録をしている。本屋とAmazonで重複して購入する本が増えたり、古本屋さんで自分が売った本をまた購入したり、そんなうんざりが増えたためだ。

残念な理由で始めたInstagramの読書記録だったが、今では習慣になっている。本棚に本を揃えていくような、そんな楽しみに近い。今回は2020年の半年間(1月~6月)に読んだ本を紹介する。

hontonocoto

https://www.instagram.com/hontonocoto/

ゆるくても続く~知の整理術

なんとなくタイトルで手にとってみた。整理術というには散漫な印象。文体が軽くて読みやすい。

どこかで見たことがあるTipsと、いわゆるブログ本がかけ合わさったような内容で、普段筆者のブログを読んでいる人は、人となりがさらにわかって楽しくなりそうだ。やる気が出ないときの解決方法に、死んだ気でやるとあって、そこはちょっとズッコケたw

大学4年間のマーケティング見るだけノート

なんとなくフワッとマーケティングのことを知りたかったので、イラストで学んでみることに。

マーケティングというのはお客さんのことをもっと知ろうとすることなのかな? というのがわかった。ただ、その分析がすぎると、お客さんをコントロールできるような変な感じになってしまいそう。そこは気をつけていきたい。

創作する遺伝子 僕が愛したMEMEたち

メタルギアソリッドの小島監督が観てきた読んできた小説やマンガ、映画をまとめたもの。インプットに貪欲なのがわかる。

アリバイ崩し承ります

なんとなくビブリア古書堂的な世界を想像したものの、そういう作品ではなかった。

登場人物が動かず、自分には合わなかった。人に奥行きがなく装置としての謎解きに比重が置かれているため、キャラクターが動いている感じがしなかった。

感情移入しにくいので謎解きに驚けない。逆に言うと、謎解きで驚かせるためには、そこに感情移入させるしかけが必要なんだな、と気づいた。ドラマを観てから本を読めばそこは気にならないかもしれない。

いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書

水野さんの本は、シンプルで読みやすい。彼が手がけるものと同様に本質的だからだ。

うちの編集部の怪物たちにも教えてあげたくなった。より想像し、ちゃんと言語化し、プロセスを作る。そんな基本的なことの大切さが学べる。自分自身も怪物たちにしっかり言語化できてないことがある。早速明日やってみよう。

そういえば怪物に貸して返してもらってないなw

ショートショートショートさん

絵のタッチはちょっと懐かしさを感じさせるもの。ショートさんがモヤモヤしているところをずっと見ていく感じ。こんな感じの人いるな〜って共感しているうちに終わっちゃってもう少し読みたい感。

未来IT図解 これからの5Gビジネス

石川さんの5G本。基本的なところからわかるので、5Gの手前の通信の知識が不安な人にもオススメしやすい。

5Gは打ち手が難しい。そんな相談が自分のところにもくる。だけど、国内でもようやく始まった。こっから楽しい未来が加速する。

日本はオリンピックがあるから、5G先発組に入らなかった。しかし、そんなオリンピックがこのまますんなり開催されない状況になっている。世の中はみんなが思い描く通りにはならない。

国内は始まったばかりだし、今から勉強しても追いつけるくらい、打ち手が不安定だ。だいたい5年後にはほぼ確実に、約束された新しい未来の生活はもたらされる。そんなとき5Gわからんままだとビジネスにならないはず。

トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈1〉ブランド人になれ!

これからは会社の時代じゃなくて、組織にいようがいまいが個人の看板で勝負しなければならない。そのための激を飛ばしてくれる本……というのが20年くらい前に出ており、本書はそれ。

つまり20年近く前から言われているが、現在もまるでそれがトレンドであるかのように謳われている、そんな会社員のジレンマをヒットにつなげた本。

組織の理屈に飼いならされることにみんな懐疑的で、だがしかし現状も打破できないまま。という会社員の弱みをたくみについている。昔から会社員は同じ悩みがあるようだ。

エッセンスとしては、昔から定番の内容で、マッチョな物言いも感化されやすい人にはもってこいだと思う。これで元気をもらえる人もきっと多い。

ただ実行に移せる人はすでに自分でやってることだと思うので、これに感化される人は、できていないということにむしろ向き合わないといけない。本を読んでる場合じゃないかも。

池上彰の 未来を拓く君たちへ

学生向けの講義の内容をまとめたもの。新聞連載のせいなのか、散漫な印象を受けた。言葉が平易で読みやすい。

営業はいらない

営業はいるな、ということがわかる内容だった。内容に則したタイトルにするなら『営業は変わらんとダメ』とかになるだろうか。

旧来型の営業スタイルから、効率的な営業スタイルにして、ファンコミュニケーションを営業に取り込むという話。確かに、それらを営業と言う必要もないんだけど、やっていることは営業だよなと思った。

ただ、こういう本が出るのも、一定数テレアポとか飛び込みとか、そういうのが現存しているからなのかもしれない。

サロンに限らないけど、ファンをベースにビジネスを考えるのは、賛成できる部分も多い。例えに使っている内容がしっくりこないのは、おそらくターゲット顧客が現場の人じゃないからなんだと思う。

ホリエモンとか、死ぬこと以外かすり傷の編集者などに日頃しびれている人にオススメしたい。

ひとり空間の都市論

おひとりさま関連が気になって読んでみた。

ウォークマンとカーステレオの考察が面白かった。後者はリスニング環境の延長だが、ウォークマンは音源と都市ノイズ、身体と都市空間の融解。見えない仕切りでひとり空間を起動し、都市空間から閉じつつも自分だけに開かれている感覚がある。

あと、ケータイがひとり空間とひとり空間をオンラインでつないだとあった。SNS時代には、スマホによる常時接続性によって、他者とつながるかではなくどう見られたいか?に変わった。

もはや「ぼっち」って古い感覚の言葉だと思ってたんだけど、コロナによって断密が叫ばれるようになると、もう一花咲かせそうな気がする。5Gでこの先さらに、スマホ以外のあらゆるものが常時接続になる。その時またひとり空間の意味が変わって来るはず。

ペンブックス29 1冊まるごと、松之丞改め 六代目 神田伯山

当代きっての人気講談師が真打になり、名跡伯山を襲名。このムックはそのお祝い本。

ラジオ『問わず語りの松之丞』さんがこんな本になるほど人気だったなんて! 落語はたまに聴くんですが、講談は寄席で数度といったところ。音源聴いてみようかと。

編集の教科書 なぜか先輩は教えてくれない基本ノウハウを学ぶ

編集部の奴らに教えたくなる、とても実用的な本。記事の書き方とか企画とか編集の仕方とかの前に、タイトルが命と言い切るあたり、すごくメディアの現場な内容。

振り出しは新聞記者で、その後雑誌に移って、Webメディアを手がけている方らしい。こういう現場感覚のまとまった本があるのは、スタッフ教育的な意味合いで大変ありがたいw

自分は出版社から外資系メディアに移り、事業責任者を経て、昨年から新聞社のとあるメディアで編集長をやっている。共通するところもあって頷きまくってしまった。

マネージャーの問題地図 ~「で、どこから変える?」あれもこれもで、てんやわんやな現場のマネジメント

マネージャーってやることが多いけど、本来独立した職能を一人で抱えているんだから頑張りすぎないで! と主張していただいている悩み多きおじさんのための本w

マネジメントといっても大きく以下5つに分類されるらしい。

・コミュニケーションMg
・リソースMg
・オペレーションMg
・キャリアMg
・ブランドMg

でこの組み合わせで、マネージャーは9つのアクションが求められると。

①ビジョニング
②課題発見設定
③育成
④意思決定
⑤情報共有発信
⑥モチベート
⑦調整調達
⑧生産性向上
⑨プロセス作り

いや、これ全部やれていたらすごいなw  自分はどうせそんなにできないので、できるところだけつまんでまいりたい。でも、自分の仕事の分解には役立った気がする。

安売りするな! 「価値」を売れ!

コンテンツとビジネス、非常に似たところがあると思っている。

誰に伝えようとしているか? その表現で相手に伝わるか? 毎週の編集会議でも、内容をチェックするときにも質問する。

そんなことが商売人のためのこの本にも書いてあった。相手を見ること、もしかしてすべての基本なのかもしれない。

いつまでも若いと思うなよ

昨年亡くなってしまった、我が青春の橋本治の「老い本」。橋本さんの身の上話から、老いや病気、若さについて考えていく。老いていくことの指南書といった内容。結局「よくわからないということがわかる」のが橋本さんらしいなと思った。

老いに関して、誰しもアマチュアだからみんな手探りって話はとても共感できた。「若い」のあとに「若くない」がやってくるのではなく、「まだ若い」が来てさらに「もうそんなに若くない」となる。

そこから若さを切り崩しながら、時間の進みを若さの残量で計る。老いを認めたくないわけではなく、人は若さしか自分を計るものがないから、つい「まだ若い」になる。自分を振り返るにはちょうどよかった♪

ひとり飲み飯 肴かな

久住さんの作品はマンガもエッセイもみんな、想像で飲み食いする楽しさを表現している。この軽妙で鼻の頭が赤くなりながら書いてそうな文体がとても心地がいい。

まんが道(1)

藤子不二雄Aさんの自伝的マンガ。時代のうねりをダイレクトに感じられる、そんな作品。気をつけないと一気に読んでしまいそうw

MBAでは教えてくれないリーダーにとって一番大切なこと

川越なかよし幼稚園の副園長先生が書いたリーダー論。日本人の多くが英語を苦手としている背景を園児を絡めて説明するくだり、超わかる!

ずっと迷いながらリーダーみたいなことをやっているので、少しでも軍団にとってよさげなことは取り入れていきたいスタイル。「おはよう」からいろんなこと始める感覚、大切にしたい。

アイデアは考えるな。

アイデアをたくさん出して、面白がり屋さんになろう! そんなシンプルなメッセージが響く、カヤックの柳澤さんの本。

世の中には、つまんながり屋さんとか、面倒くさがり屋さんもたくさんいる。でも、楽しそうな人の周りにいろいろ集まって来るのは間違いのないところかなと。

だったらみんな面白がった方がいいじゃん! という気持ちを強く持てる。

「わからない」に気づくために、読書を大事にしている。

読書をしたところで「わかる」に到達するのは大変だし、自分にとってはハードルが高い。だから、とりあえず「わからない」までは気づいておきたい。そんな感じで読んでいる。

見えているものでしか想像力は働きにくい。見えていないものは想像できないけど、見えていないものがあると知っておかなければ、見えていないことにさえ想像力が働かない。

よりよいクリエイティブに繋げるためのインプット。40歳を超えてから、ようやくその大切さに気づいてきた。でも、これがすぐ忘れるんだな、無念。まぁそれもまたよし。

メディアの編集長と事業責任者と、会社の広報を兼務している老害

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