cheerful asian female dressmaker standing at table during work in atelier

自分の値付け

働いたら、その分お金がもらえると嬉しい。しかし実際には、売上げが上がって利益が出なければ報酬は得られない。

フリーランスとしても活動していたので、単純に働いたらお金がもらえるとはあまり考えていない。世の中は、お金がもらえる働きをした時に初めてお金がもらえる

お給料は天からの授かり物ではないから、価値ある動きをすることが求められる。自分の働きははたしてお金を生んでいるのか? たえず考えるところだ。

クリエイティブの人間には創作の欲求がある。お金をもらわないでも創るときは創る。ただ、クリエイティブでお金をもらうなら、自分に値付けしなければならない。残念ながら市場での価値に身をさらさねばならないのだ。

幸運なのは市場は1つではないことだ。国や地域を変えることで値がつくこともあるし、業態やコミュニティを変えることが仕事になるときもある。また、スキルの掛け合わせが値を付ける場合もある。自分はこの掛け合わせパターンだと思う。

さほど心配することはない。ただし、自分が考えているほど、自分のクリエイティブには価値がない。これは覚えておいた方がいい。

逆のパターンもあるが、逆ならとくに痛みはない。価値がない中でどう値付けして、どう価値付けしていくか。この姿勢が大切だと思う。

仕事があろうがなかろうが、きっとあなたの人間的な魅力は変わらない。ビジネス上の価値で人生が決まるわけでもない。ただ、クリエイティブでメシを食うなら、さらされることは覚悟しておいた方がいい。そういうものだから。

うちの編集部の怪物たちにこの視点を持ってもらうためにはどうしたらよいか? 今それに悩んでいる。彼らがやがて方々に散った時、役立つ視点が贈れたらなぁと思う。

メディアの編集長と事業責任者と、会社の広報を兼務している老害

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