ミッシェルのチバさんが逝ってしまった。なんだか仕事がフワフワしてしまって、さっきからずっと『ゲット・アップ・ルーシー』を聴いている。
音楽は記憶と繋がっている。久しぶりに聴くミッシェルは、いとも簡単に当時へと時間を戻した。年齢をかさねると、過去の記憶の引き金をひくのはたやすい。
ライブは5回くらい行った。最後に行った時はずいぶん大きな箱で、単独の公演ではなかったかもしれない。ライブビデオも持っていたから、それを周囲に貸して布教活動もしていた。あんな風にかっこよく生きられたらいいなって思っていた。
チバさんのDJイベントにも行った。パンクスたちの渦に身をゆだねながら、都会(たしか下北沢だった)のパンクスはなんだか怖いなぁとビビって朝を迎えた。
大好きだったアノコ(仮にリリィとしよう)ともライブに行った。チバさんが逝ってしまって、リリィから連絡をもらって驚いた。自分は記憶が曖昧だったけど、僕らはパワステに行ったらしい。日清パワーステーションを覚えているだろうか。
当時の僕といえば、どういうつもりかはっきりと思い出せないけど、ミッシェルのアルバムをカセットテープに入れて、モノラルのスピーカーがついたテープレコーダーで聴いていた。若者らしくいっちょまえの口をきくバカ者だったから
「パブロックをステレオで聴くなんてどこのバカだよ」
なんて考えていたに違いない。恥ずかしいけど、それが自分だ。苦し紛れに言われたいゴバックキャンディ・ハウス。
チバさんが逝ってしまった世界には、アベさんが待っている。きっとまた一緒になんかやってるかもしれないな。
すげー良かった。すげー最高だった。あなたの音は永遠だ。ありがとう。
THEE MICHELLE GUN ELEPHANT