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打席に立つ人

最近、編集部内の担当変更をした。ライターさんやクリエイターさんのとりまとめ役になったスタッフに言われ、ふと気づいた。

「もうちょっと続ければできるのに、その手前で離れていく人って多いんですね。」

ライターさんやクリエイターさんの中には副業の人も多い。あまり経験がない人でも仕事をお願いするので、経験が浅い方もいる。

ちなみにこちらは経験を問わない。アウトプットの数がプロを作っていく。メディアの中でもうちは新領域の部分が多いため、やる気とアウトプットを出し続けられるかを重視している。

その分、うちのギャラは安い。ただし、仕事ができるほど追加の別発注が増えていく仕組みにしている。間口を広く人を呼び込み、その代わりギャラは安く設定する。できる人にはどんどん他の仕事を回していき、そちらのギャラはそこそこ出す。トータルでのお支払い額は買いたたく感じにはしていない。

多くのプロフェッショナルは、アウトプットの手数が落ちない。出し続けられる人に別の仕事が舞い込んでくる。おそらく、彼らに特別な才能があったわけではない。続けることができた、のだと思う。

編集者となって20年くらいたつのですっかり意識の外にあったが、多くの人は手前でやめていく。新しく担当についたスタッフには、それが不思議に思えたらしい。

編集者を長くやっていると、数字が読める、数字がスペシャルな作り手を追い続ける。記事本数や記事の質が担保できる人、ホームランが打てる人などを頭の中に想像して、自然と打線を組んでしまう。

規定打席に立てない人は、打席に立てるチャンスを自ら不意にしていことが多い。長年、ほぼ編集者が書いているという執筆者の連載も知らないわけではない。その執筆者はうまくはない文章だが、必ず出してくる。

すっかり忘れていたが、打席に立ち続ける人が残っていく。当たり前のことを忘れていたな。

メディアの編集長と事業責任者と、会社の広報を兼務している老害

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