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バタやん、すべてのタバタさんへ。

田端さんや田畑さん、いつの頃からか出会った全てのタバタさんを「バタやん」と呼んでいた。特に理由はないけれど、女子のタバタさんも男子のタバタさんも、タバタという名のお店も皆、バタやんになっていた。

元々、違うあだ名がセットされている場合もある。自分の場合は女子の田端さんが「たばちゃん」と呼ばれていた。もちろんその界隈では前例を踏襲して「たばちゃん」と呼ぶが、心の中では「この人も裏を返せばバタやんなんだな」と思っている。

「裏を返す」というのは「本音で言えば」「逆の見方をすれば」といった意味になる。たばちゃんがバタやんだった場合、いったい何を裏を返しているのかわからない。頭でそれはわかっている。

けれど、結局タバタさんを呼ぶのにちょうどいいのがバタやん以外にない。いや、きっとあるんだろうけど、根拠のないバタやんへの自信があるから始末が悪い。

幸いにして、バタやんに出会う機会はそう頻繁にはない。バタやんかぶりが少ないので、これまで意識的に使い分ける事態になったことがない。仕事で会うバタやんも、地元の後輩のバタやんも、おにぎりが旨い米屋のバタやんも皆、現在まで異なる世界線にいる。

人生はおそらくもう少し続く。あちこちほっつき歩いていれば、今後も新たなバタやんが登場するだろう。その際もきっと、特に悩むこともなく「バタやん」と呼ぶに違いない。

これがタナベさんのあだ名「ベーやん」だと、しっくりくる人とそうでない人がいるから不思議だ。バタやんはちょうど良さがある。まだ見ぬバタやん、出会ったらよろしくお願いします。

メディアの編集長と事業責任者と、会社の広報を兼務している老害

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