people sitting on gang chairs

映画『Coda コーダ あいのうた』を観た。

ストレートな青春映画だった。ストレートに撃ち抜かれ、涙がポロポロ出て少し恥ずかしかった。エンドロールで正気に戻ると、あちこちから鼻をすする音が聞こえた。きっと、撃ち抜かれた人も多かったはずだ。

https://gaga.ne.jp/coda/

Codaは、ストーリーは非常にまっすぐだが、設定は複雑だ。家族全員、聴覚に障害がある中、娘のルビーだけが唯一の健聴者。小さな頃からはルビーは社会と家族をつなぐ通訳を担い、家族の中では孤独を味わってきた。

家業の漁業を手伝いながら学校に通うルビー。学校では、気になる男の子をつい目で追ってしまう、そんな年頃だ。物語は彼女の唯一の楽しみといっていい歌を中心に、葛藤しながら人生を選択していく姿が描かれる。

歌が好き。家族も好き。揺れ動くルビーを演じたエミリア・ジョーンズの歌声には驚いた。技術よりもむき出しに近い表現力が声にやどっていた。作中に流れるジョニ・ミッチェルの名曲にふるえない人はいないだろう。

あとから知ったが、家族を演じた俳優陣は皆、耳が聞こえないのだという。手話で通じてやりとりする彼らの生っぽさは、そういうところに現れているのかもしれない。

Codaは、サンダンス映画祭で好評を得た。インディペンデントの映画祭として、近年は買い付けの場として話題になることも多い。映画に新しい風を吹かせるような作品が出てくる場所でもある。アカデミー賞にもノミネートしているので、もしかすると獲るのかもしれない。

音楽っていいな。青春っていいな。家族っていいな。心が洗われるような、きれいな涙を流した。

 https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%80-%E3%81%82%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%86%E3%81%9F%EF%BC%88%E5%AD%97%E5%B9%95%E7%89%88%EF%BC%89-%E3%82%A8%E3%83%9F%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%BA/dp/B0B5LTSTWV/ref=sr_1_2

メディアの編集長と事業責任者と、会社の広報を兼務している老害

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